inti-fion方式(空気負イオン技術)

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技術情報

空気負イオン
空気負イオン

「空気負イオン」とは

空気中の微粒子(原子や分子、またはそれらの集まり)が負の電気(電子)を帯びた状態のことを指します。自然界では、滝のしぶき、森林、海岸などで多く発生しており、これらの場所で感じる「清々しさ」や「爽快感」は、空気負イオンの影響によるものと考えられています。

どのように発生するのか?

空気負イオンは、自然環境では水の蒸発や摩擦、太陽光などのエネルギーによって発生します。人工的には、電気的な方法で空気中に電子を放出することで生成されます。

空気陽イオン
空気陽イオン

「空気陽イオン」とは

空気中の微粒子(原子や分子)が電子を失い、正の電気(正電荷)を帯びた状態のことを指します。自然界では雷や火山活動などの高エネルギー現象によって発生しますが、現代の生活環境では人工的に増加する傾向があります。特に以下のような環境では、空気陽イオンが多く発生しやすくなります。

  • 空調設備(エアコン、暖房など)の使用
  • パソコンやスマートフォンなどの電子機器の稼働
  • 密閉された室内空間(換気が不十分な場所)

これらの環境では、空気中の空気陽イオン濃度が高まり、空気のこもり感や不快感、静電気の発生、疲労感の増加などが報告されることがあります。

従来の「空気負イオン」の方式

コロナ放電方式

コロナ放電方式

+と-の電極間にコロナ放電現象を起こすことにより、空気負イオンを発生させる方式。

空気負イオンを発生させる一方で、同時に有害なオゾン、窒素酸化物(NOx、SOxなど)を発生する可能性があります。
電子放射式

電子放射式

コロナ放電現象利用せず、マイナス電極に鋭利な金属片(ニードル)を使用し、直接空気中に電子を放射して空気負イオンを発生させる方式。

この方式は、コロナ放電方式と有害なオゾン、窒素酸化物などを比較的に発生させませんが、鉄心型トランスによる有害な電磁波の影響が懸念されます。

当社独自の「空気負イオン」の方式

「inti-fion方式」の技術的特長

「inti-fion方式」の技術的特長

当社が開発した新方式。電子放射式の欠点であった電磁波の発生を、鉄心型トランスから圧電トランスを採用し、セラミックの機械的振動で高電圧を発生。

有害な電磁波の発生を大幅に低減し、より安全で、快適な空気イオン化を可能にしました。

inti-fion方式~技術の強み~

当社の「inti-fion方式」は、従来の方式で課題とされていたオゾンや電磁波の発生を抑えつつ、安定した空気負イオンを生成することに成功しました。
これにより、より安全で快適な空気環境を実現し、オフィスや家庭、医療・福祉施設など幅広い場面でご活用いただけます。

「空気負イオン」の
快適性について

期待される効果(科学的検証)
「空気負イオン」の効果については、複数の研究機関による検証が行われています。
以下はその一例です。

北海道大学名誉教授・阿岸祐幸氏の監修による実験

高濃度の「空気負イオン」環境下で、リラックス感や集中力が向上することが脳波分析により確認されました。

「空気負イオン」がヒトの感性スペクトラムに与える影響

森林や滝の近くなどに多く存在する空気負イオンには、鎮静作用やストレス緩和効果があるとされています。
本研究では、当社製品の「空気負イオン発生器(ITG-301A)」を使用し、安静時および計算課題による負荷時における脳波の変化を測定しました。感情への影響は、感性スペクトル分析(ESAM)※という手法を用いて評価しました。

※ESA(Emotional Spectrum Analysis Method)は、脳波データをもとに人間の感情状態をスペクトルとして可視化する手法です。α波、β波、θ波などの周波数帯を解析し、リラックス・集中・覚醒などの感情状態を定量的に評価できます。

実験結果のグラフ

【実験結果の概要】

実験結果のグラフ
  1. リラックス効果の確認

    室内に「空気負イオン」を平均約10万個/ccの濃度で充満させたところ、被験者のリラックス度が向上しました。

  2. 覚醒と集中力の向上

    計算課題を行った際には、「頭が冴える」「落ち着く」といった覚醒状態が見られ、集中力の向上も確認されました。

  3. 主観的な感情の変化

    被験者の半数以上が、「空気負イオン」の存在によって「気持ちがよくなった」「イライラが解消された」と回答しました。

このような結果から、「空気負イオン」は人の感性や情動にポジティブな影響を与える可能性があることが示唆されます。

心理的効果について

心理的効果について

室温約27℃、湿度約50%に保たれた人工気候室内で、以下の手順に従って実験を行いました。

  1. 脳波測定器を装着し、安静状態を保つ
  2. 通常の空気負イオン環境(濃度:約600個/cc)で測定
  3. 高濃度の空気負イオン環境(濃度:約92,200個/cc)で測定
  4. 換気を行い、再び通常の「空気負イオン」環境に戻して測定

各段階で、計算によるストレス負荷を与えたうえで、脳波を用いた感性スペクトラム分析(ESAM)を実施しました。

ESAMとは

ESAMとは

脳波を解析して以下の4つの感情状態を数値化する手法です。

  1. 喜び(爽快感・やる気)
  2. 怒り
  3. 悲しみ
  4. 弛緩(リラクゼーション)

【実験結果】

中程度および高濃度の空気負イオン環境では、「リラックス」や「集中力」が特に高まりました。一方で、マイナスイオンを排出して通常状態に戻すと、「喜び」「リラックス」「覚醒」「集中力」が大きく低下し、「ストレス」「怒り」「悲しみ」が顕著に増加しました。これらの結果から、マイナスイオンが豊富な環境では、安静時・計算負荷時のいずれにおいても集中力が高まる可能性が示唆されました。 (出典:中谷純ら、2003年)

北海道大学名誉教授 阿岸祐幸氏に聞く~空気負イオンの真実~

全編(9分32秒)

ダイジェスト編(3分22秒)

川崎医科大学名誉教授
大槻剛己らによる研究

高濃度の「空気負イオン」が存在する室内環境において、以下のような条件でNK細胞※の活性化が確認されました。

  • 高濃度の「空気負イオン」環境に2時間半滞在した場合
  • 夜間のみの滞在を2週間継続した場合
    さらに、住居の部屋の空気環境を3か月ごとに「通常空気」と「高濃度空気負イオン空気」に切り替えるという方法でも、NK細胞※の活性が高まることが示されました。

この結果は、「空気負イオン」が免疫機能の一部であるNK細胞の働きを高める可能性を示唆しています。

この効果の背景には、「空気負イオン」が自律神経系に作用し、交感神経と副交感神経のバランスを整えることが関係していると考えられています。
ストレスが軽減されることで、免疫系の働きが正常化し、NK細胞※の活性が高まるというメカニズムが推測されています。
また、「空気負イオン」は血流の改善や酸素の取り込み効率の向上にも寄与する可能性があり、これらの生理的変化が免疫機能全体の底上げにつながっていると考えられます。
このように、高濃度「空気負イオン」は、NK細胞※の活性を高めることで、私たちの免疫力を強化し、感染症やがんの予防に寄与する可能性を秘めています。
今後さらに研究が進めば、「空気負イオン」を活用した新たな健康増進法や予防医療の一環としての応用が期待されます。 (出典:大槻剛己ら、2019年)

NK細胞

ただし、これらの効果は個人差があり、すべての人に同様の影響があるとは限りません。あくまで快適な空気環境づくりの一環としてご理解ください。

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